教員名 : 福満 芳枝
|
科目名
学校図書館サービス論
担当教員名
福満 芳枝
ナンバリング
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 2年
学年
2年
開講期
2022年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位
実務経験の有無
無
実務経験および科目との関連性
無
ねらい
①科目の性格
必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、理解を深める観点から、学校図書館サービスに関する領域の課程を選択し、講義や演習を行う。
②科目の概要
本科目は、学校図書館サービスの基本的な考え方の理解を図るとともに、課題解決支援、環境整備、資料や情報の提供、地域や公共機関との連携など、教育活動を支えるための具体的な事例を通して、その理解を深めるものである。さらに、学校図書館の現状や課題を踏まえ、より良いサービスの充実を目指す学校図書館の姿を考えていく。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、講義による解説を中心として、読書活動推進の手法の演習も取り入れた授業を行う。
リアクションペーパー/実技、実験/レポート/ディスカッション
④到達目標
到達目標1.学校図書館の目的を達成するため、サービスの必要性や役割を理解し、学校図書館の課題について考察することができる。
到達目標2.学校図書館における児童・生徒・教職員へのサービスの内容や方法を理解し、説明することができる。 到達目標3.読書活動推進の手法を習得し、実践することができる。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
本科目は、学校司書の養成と資質能力向上に向けて、文部科学省が定める「学校司書のモデルカリキュラム」10科目20単位のうちの「学校図書館サービス論」の授業科目とし、学校教育での活用が想定される。
第1回
事前学習
・教科書とする『学校図書館サービス論』(青弓社 小川三和子・著)の「第1章 学校教育と学校図書館」「第2章 学校図書館サービスの考え方と構造」を読み理解しておく。
・自分の小学校、中学校、高校生活の中で、学校図書館をどのように利用していたか、また、どのようなサービスを受けたかを思い起こし、メモをする。 90分
授業内容
オリエンテーション
学校図書館サービスの考え方と構造 〇学校図書館と学校図書館サービス 〇学校図書館の目的と機能 〇学校図書館サービスの基本 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 ・課題「学校図書館サービスの考え方と構造」(UNP授業資料に添付)を作成して提出する。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第4章 学校図書館サービスの運営1 年間計画・運営計画」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第2回
授業内容
学校図書館の運営①
〇学校司書と司書教諭の連携 〇運営計画・活用計画 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第4章 学校図書館サービスの運営2 資料の収集と更新」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第3回
授業内容
学校図書館の運営②資料の収集と更新・管理
〇学校図書館資料とは 〇資料の収集・整理・更新・管理 〇資料の比較 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第3章 学校図書館の環境整備 1図書の分類・排列・排架 〜 3図書以外の学校図書館メディア」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第4回
授業内容
学校図書館の環境整備①資料の分類・排架
〇分類法(NDCの採用) 〇排架の順序・見出し 〇図書以外の配置・別置 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第3章 学校図書館の環境整備 4展示・掲示〜5修理・製本」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 ・次時で作成するポップで紹介したい本を一冊、選定しておく。 ・彩色する色鉛筆、ペン等を用意する。 180分
第5回
授業内容
学校図書館の環境整備②展示・掲示
〇案内表示 〇掲示・展示・装飾 〇ポップ作成 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 ・演習で行ったポップを完成させる。 ・課題「ポップ作成資料」(UNP授業資料に添付)を作成し、ポップとともに提出する。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第5章 学校図書館利用のガイダンス」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第6回
授業内容
学校図書館のガイダンス
〇教師へのガイダンス 〇児童・生徒へのガイダンス 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第11章 教職員への支援」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第7回
授業内容
教職員への支援
〇授業への支援 〇学校研究や校内研修への支援 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第7章 児童・生徒への読書支援」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第8回
授業内容
児童・生徒への読書支援①読書活動推進の手法
〇学校教育が目指す深い学びと読書 〇読書活動推進の手法 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・「読み聞かせの資料」(UNP授業資料に添付)を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 ・次時の演習「読み聞かせ」で使用する絵本を2〜3冊用意しておく。 180分
第9回
授業内容
児童・生徒への読書支援②読み聞かせの手法
〇読み聞かせの魅力 〇読み聞かせの準備 〇読み聞かせの練習と実演 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 ・課題「読み聞かせの自己評価と記録」(UNP授業資料に添付)を作成し、提出する。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第8章 各教科などの学習への支援」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第10回
授業内容
児童・生徒への学習支援①情報リテラシーと探究的な学習
〇学習指導要領と学校図書館 〇情報リテラシーの育成 〇探究的な学習への支援 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第8章の4 特別活動での学校図書館活用」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第11回
授業内容
児童・生徒への学習支援②特別活動での学校図書館活用
〇特別活動における委員会の位置づけ 〇図書委員への指導と支援 〇学校図書館行事 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第10章 特別な支援を要する児童・生徒と学校図書館」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第12回
授業内容
児童・生徒への学習支援③特別な支援を必要とする児童・生徒に対する支援
〇特別支援学校での学校図書館 〇学校図書館での支援 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第12章 広報・渉外活動」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第13回
授業内容
広報活動
〇広報活動の目的 〇図書館だより・ホームページ 〇学習や広報活動と著作権 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・教科書とする『学校図書館サービス論』の「第13章 公共図書館と学校図書館の連携とネットワーク」を読み理解しておく。 ・前時講義内容への質問、及び次回学習内容で疑問点等、確認が必要な事項を整理しておく。 180分
第14回
授業内容
渉外活動
〇ネットワークの推進 〇公共図書館との連携 〇地域ボランティアとの連携 事後学習・次回事前学習
事後学習
・授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分である内容について質問事項として整理しておく。 事前学習 ・全学習において理解が不十分だった点について、教科書とする『学校図書館サービス論』で確認し、疑問点等、確認が必要な事項があれば整理しておく。 180分
第15回
授業内容
まとめ
〇学校図書館サービスの意義と課題 〇レポート提出について 事後学習
事後学習
・レポート作成 ・所要時間は各自で設定する。 所要時間は記述内容を参照
フィードバック
各授業回に提出された課題・リアクションペーパーには、個々に翌週の授業までにコメントし、全体にも優れた部分や必要な部分などについて具体的に解説する。
評価方法および評価の基準
各授業回のリアクションペーパー(20%)、課題(30%)、レポート(50%)で評価し、60点以上を合格とする。
到達目標1.リアクションペーパー(10%/20%)、課題(10%/30%)、レポート(30%/50%) 到達目標2.リアクションペーパー(10%/20%)、レポート(20%/50%) 到達目標3.課題(20%/30%) 教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
学校図書館サービス論
小川三和子
青弓社
978-4-7872-0066-2
推薦書・参考文献
『「学校図書館ガイドライン」活用ハンドブック解説編』悠光堂 堀川照代・著
履修上の助言、教員からのメッセージ
・レポートは、各授業回で学んだ内容を挙げながら考察したことをまとめましょう。
・自らも幅広く読書に親しみ、演習や今後の実践に生かせるようにしておきましょう。 |