シラバス情報

科目名
書写・文章表現演習(応用)
担当教員名
高橋 英明、後藤 志緒莉
ナンバリング
EBf3068
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 2年
学年
2年
開講期
2022年度後期
授業形態
演習
単位数
1.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
第8回から第15回までについては実務経験を有する教員が指導する。書家の専門的技能をもった教員が小学校の書写について指導する。

ねらい
①科目の性格
この科目は、児童教育学科の「学校教員実力養成分野」の選択科目である。小学校教員として文字指導を行うための知識と技能、社会人として必要な論理的な文章を書くための知識と技能を身につける。
②科目の概要
書写については、小学校国語の書写に関する指導内容に即し、文字指導に必要な用具(毛筆を中心とする)の扱いや運筆、文字についての知識等を実技を通して学ぶ。文字を書く技能を高めるとともに、毛筆・硬筆を用いた書写の指導と評価の在り方について理解を深める。文章表現については、論理的な文章を書くことの基礎を学び、レポートや小論文を作成しながら、自身の考えを適切に文章化するための知識・技能を高める。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、演習を中心とする。課題に即した論理的な文章の作成、毛筆を用いた書字、文字の基本的な指導等を演習を通じて学修する。
実技、実験/レポート(表現)
④到達目標
1 文字や文章表現に関心をもち、教育現場や社会で通用する文字や文章を書くことができる。
2 毛筆による書写の指導と評価を行うための基本的な知識と技能を習得する。
3 文章を書くための知識や技能を身につけ、論理的な文章を書くことができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-5 指導法の工夫/EB②-5 指導技術、子どもの関心・意欲喚起

第1回
事前学習
シラバスを読み、授業の目標や内容を理解する。事前に配布された資料を読み、自分の意見を整理しておく。(15分)
所要時間は記述内容を参照
授業内容
ガイダンス、文章表現①〜多様な意見を踏まえて自分の意見を書く〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
授業で書いた文章について、各自で振り返りをする。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第2回
授業内容
文章表現②〜根拠と意見を明確にして書く〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
自らが書いた文章を読み返し、意見と根拠が明確であるか確認をする。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第3回
授業内容
文章表現③〜批判的に読んで考えを書く〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
自らが書いた文章を読み返し、批判的(クリティカル)な読み方と書き方ができているか確認をする。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第4回
授業内容
文章表現④〜論理的な文章を書く基本〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
自らが書いた文章を読み返し、論理的に意見を述べられているか確認をする。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第5回
授業内容
文章表現⑤〜よりよいレポートを書くために〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
授業で学修した知識・技能を活用して、レポートを執筆する。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第6回
授業内容
文章表現⑥〜小論文の構成を考える〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
小論文の構成を見直し、小論文を書くための準備を行う。
〈次回事前学習〉
配布された資料を読み、要点や自分の意見を整理しておく。
45分
第7回
授業内容
文章表現⑦〜小論文を書く〜(後藤)【レポート(表現)】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
課題に従って小論文を執筆する。書いた小論文を推敲し、提出する。(25分)
〈次回事前学習〉
鉛筆と鉛筆の正しい持ち方(20分)
所要時間は記述内容を参照
第8回
授業内容
書写①〜毛筆と硬筆に関連した基本的な執筆法〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
仮名の成立と毛筆の執筆法(40分)
〈次回事前学習〉
硬筆用具の特性とその扱い方(20分)
所要時間は記述内容を参照
第9回
授業内容
書写②〜用具・用材とその扱い方〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
毛筆用具の扱い方と基本点画について(40分) 
〈次回事前学習〉
毛筆による基本点画の書き方(30分)
所要時間は記述内容を参照
第10回
授業内容
書写③〜点画の書き方,画の組み立て方〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
画の組み立て方の理解(30分) 
〈次回事前学習〉
文字の組み立て方の基本(30分)
所要時間は記述内容を参照
第11回
授業内容
書写④〜文字の組み立て方〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
文字の組み立て方と点画のつながり(30分) 
〈次回事前学習〉
平仮名・片仮名の書き方の基本(30分) 
所要時間は記述内容を参照
第12回
授業内容
書写⑤〜平仮名・片仮名の書き方〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
平仮名・片仮名学習の指導法(30分) 
〈次回事前学習〉
筆順指導の重要性(20分) 
所要時間は記述内容を参照
第13回
授業内容
書写⑥〜文字の大きさ・配列・字配り〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
文字の字形と大きさ・配列・字配りの留意点(40分) 
〈次回事前学習〉
新学習指導要領(書写)の内容と理解(20分) 
所要時間は記述内容を参照
第14回
授業内容
書写⑦〜学習指導要領と指導計画、評価について〜(高橋)【実技】
事後学習・次回事前学習
〈事後学習〉
指導計画と評価方法の工夫(40分) 
〈次回事前学習〉
書写学習のまとめ(30分) 
所要時間は記述内容を参照
第15回
授業内容
書写⑧〜書写指導のまとめと振り返り〜(高橋)【実技】
事後学習
書写・文章表現(応用)の総評(30分)
所要時間は記述内容を参照

フィードバック
文章表現については、授業内で課題についてのフィードバックを行う。
提出物については、各教員の担当する内容によって、次回以降の授業で返却する場合もある。
質問は、授業内で受け付ける。
評価方法および評価の基準
演習等への参加状況と毎回の提出物の状況を60%、最終的な作成物を40%とし、総合評価60点以上を合格とする。

到達目標1 参加状況と毎回の提出物(20%/60%)、最終的な作成物(10%/40%)
到達目標2 参加状況と毎回の提出物(20%/60%)、最終的な作成物(10%/40%)
到達目標3 参加状況と毎回の提出物(20%/60%)、最終的な作成物(20%/40%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編
文部科学省
東洋館出版社
978-4-491-03462-1
推薦書・参考文献
授業内で適宜紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
書写の内容については毎回実技を行うので、道具(毛筆、墨、硯、半紙)を必ず持参すること。