シラバス情報

科目名
教材研究A 1Aクラス
担当教員名
日出間 均、三藤 あさみ、冨山 哲也
ナンバリング
EBa3021
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 2年
学年
2年
開講期
2022年度前期
授業形態
演習
単位数
1.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
教員、学校管理職、指導主事等の経験をもつ教員が担当し、質の高い授業作りに不可欠な教材研究の方法を実践的に指導する。

ねらい
①科目の性格
この科目は、児童教育学科の「教科及び教科の指導法に関する科目」の選択科目であり、小学校教諭一種免許状取得のための選択科目である。前期で、国語・算数・社会について、それぞれ5時間ずつ学ぶ。「初等国語科教育」「初等算数科教育」「初等社会科教育」との関連を図って学修する。
②科目の概要
小学校では、教科等により指導のねらいや内容も異なり、指導方法も多様である。各教科等について学習指導要領に示された指導事項について学ぶとともに、教材を研究・解釈して授業展開に関連付ける実践的な指導のあり方などについても学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
本科目は講義に加え、ペアやグループによる協議、学習指導・教材作成を実践的に体験する。
実技、実験/レポート/プレゼンテーション
④到達目標
1.各教科の目標や内容を知り、教材研究に応用することができる。(小レポ20%、最終レポ10%)
2.各教科の基本的な学習指導・学習指導案の作成について理解し、授業をイメージすることができる。(小レポ20%、最終レポ10%)
3.他者と協働しながら教材研究を進め、その成果を進んで表現することができる。(授業への取り組み30%、最終レポ10%)
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定/EB①-4 教材研究、学習指導案作成

第1回
事前学習
シラバスを読んで、国語科の5回分の学修の見通しをもつ。
90分
授業内容
【国語1】国語の授業のイメージ作り。「読むこと」の教材研究の方法。
事後学習・次回事前学習
(事後)教材研究に関する知識・技能について整理する。(事前)『三年とうげ』の音読練習をし、授業のイメージをもつ。
180分
第2回
授業内容
【国語2】『三年とうげ』の教材研究。
事後学習・次回事前学習
(事後)『三年とうげ』の教材観について整理する。(事前)『三年とうげ』について6時間の単元を構想する。
180分
第3回
授業内容
【国語3】『三年とうげ』を教材とした「読むこと」の指導計画の作成。
事後学習・次回事前学習
(事後)単元の指導略案を完成させる。(事前)特にとりあげたい1時間を決め、授業のイメージをもつ。
180分
第4回
授業内容
【国語4】「本時の指導」の作成。
事後学習・次回事前学習
(事後)「本時の指導」作成に関する知識・技能を整理する。(事前)本時の板書についてイメージをもつ。
180分
第5回
授業内容
【国語5】板書に関する基本的な考え方。板書計画の作成。
事後学習・次回事前学習
(事後)教材研究から指導略案完成までの流れについて振り返る。
(事前)シラバスを読んで、算数科の5回分の学修の見通しをもつ。
180分
第6回
授業内容
【算数1】算数の授業のイメージ作り。「小学校学習指導要領解説 算数編」を読む。
事後学習・次回事前学習
(事後)教材研究に関する知識・技能について整理する。
(事前)『二年 かけ算(1)』の導入について各自教材研究をし、授業のイメージをもつ。
180分
第7回
授業内容
【算数2】『二年かけ算(1)」の教材研究と単元の導入の動画を見て学ぶ。
事後学習・次回事前学習
(事後)『二年 かけ算(1)』の教材観について整理する。
(事前)『17段目の数の不思議』について実際に問題を解き、構想を練る。
180分
第8回
授業内容
【算数3】『17段目の数の不思議」の教材研究と実際の授業動画を見て学ぶ。
事後学習・次回事前学習
(事後)『17段目の数の不思議』の授業から学んだことを整理する。
(事前)『一年 どちらがひろい』について単元の構想を練る。
180分
第9回
授業内容
【算数4】『一年 どちらがひろい』の教材研究と実際の授業動画を見て学ぶ。
事後学習・次回事前学習
『一年 どちらがひろい』の授業から学んだことを整理する。(事前)個に応じた指導について自分の考えを持つ。
180分
第10回
授業内容
【算数5】個に応じた指導の基本的な考え方。発問や板書の工夫。IT機器の活用。
事後学習・次回事前学習
(事後)教材研究から授業の展開案作成までの流れについて振り返る。
(事前)小学校学習指導要領解説社会編第6学年目標及び内容(2)及び(3)内容の取扱いを読んでおく。
180分
第11回
授業内容
【社会1】小学校社会科、歴史の学習に関する目標、内容、内容の取扱いについて確認する。学習指導に必要な教材となる、主な歴史的事象を把握する。
事後学習・次回事前学習
(事後)日本史の各時代の特色を思い出す。
(事前)日本史の各時代の特色にあげられる歴史的事象で不明な点を調べ直して確認しておく。
180分
第12回
授業内容
【社会2】日本の歴史における各時代の特色を、小学校社会科で取りあげられる歴史的事象や人物等の教材を通して理解する。
事後学習・次回事前学習
(事後)日本史の各時代の特色を思い出す。
(事前)日本史の各時代の特色にあげられる歴史的事象で不明な点を調べ直して確認しておく。
180分
第13回
授業内容
【社会3】日本の各時代に活躍した人物について詳細を理解して、「人物紹介レポート」を分担して作成する。
事後学習・次回事前学習
(事後)授業中にあげられた事象等で不明なものは調べ直しておく。
(事前)小学校社会科で取り上げる人物について理解しておく。
180分
第14回
授業内容
【社会4】「人物紹介レポート」を発表する。(その1)
事後学習・次回事前学習
(事後)クイズ形式で紹介された人物について理解が浅かったところは深めておく。
(事前)今回のレポート発表者は発表後にレポートを修正して、より教材として適切なものに仕上げる。次回レポート発表担当者は発表準備をする。
180分
第15回
授業内容
【社会5】「人物紹介レポート」を発表する。(その2)及び小学校歴史単元の教材について再確認する。
事後学習
クイズ形式で紹介された人物について理解が浅かったところは深めておく。レポート発表者は発表後にレポートを修正して、より教材として適切なものに仕上げる。
90分

フィードバック
基本的に毎回小レポート、リアクションペーパー等の提出を求め、それに基づいて質問等に対応していく。
評価方法および評価の基準
到達目標1 小レポート(20%)、最終レポート(10%)
到達目標2 小レポート(20%)、最終レポート(10%)
到達目標3 授業への取り組み(30%)、最終レポート(10%)
以上を総合的に評価し、総合評価60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編
文部科学省
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編
文部科学省
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編
文部科学省
推薦書・参考文献
適宜、授業の中で指示する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
1Aクラス:国語、算数、社会 の順でそれぞれ5時間ずつ学ぶ。
1Bクラス:算数、社会、国語 の順でそれぞれ5時間ずつ学ぶ。