シラバス情報

科目名
授業研究B 2Dクラス
担当教員名
山本 悟、名達 英詔、久保田 葉子
ナンバリング
EBb2023
学科
2021年度 大学 教育人文学部 児童教育学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度後期
授業形態
演習
単位数
1.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
小学校教員として、各教科の指導経験に深く携わった教員が担当し、指導現場で有用な教材を取り上げながら授業づくりに関する指導を行う。

ねらい
①科目の性格
この科目は児童教育学科専門科目の「教科及び教科の指導法に関する科目」の選択科目に位置づき、小学校教諭一種免許状取得のための選択科目である。2年次に学んだ「教材研究」をさらに深め、授業づくりの要点について模擬授業など実践的な活動を通して学ぶために少人数で授業を展開する。ここでは音楽・図工・体育コースの進め方を解説する。
②科目の概要
少人数で学習する体制づくりのために、①国語、②算数、③社会・理科、④音楽・図工・体育の4コースに分かれて授業を実施する。受講生はいずれかのコースを選択して履修する。音楽・図工・体育コースでは、各々の科目に関する指導技術、指導案作成、授業研究の深め方等について、総合的な指導を展開する。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では講義による解説に加えて、実技、学習指導案作成および模擬授業など、実践的な学習形態を取り入れた授業を行う。
実技、実験/レポート/グループワーク/ロールプレイ・模擬授業
④到達目標
1)音楽・図工・体育の3教科に関する授業づくりの特徴や要点を理解するとともに、各々の教材研究の進め方やその手立てを説明できる。
2)それぞれの教科における指導計画と学習指導案の立案・作成に関する知識を理解するとともに、基本的な指導技術を模擬授業で実践できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定/EB②-5 指導技術、子どもの関心・意欲喚起/EB③-1 子どもから学び、共に成長する姿勢

第1回
事前学習
教科書に指定する平成29年告示小学校学習指導要領解説体育編:第2章第1節「体育科の目標及び内容」に関するページを読み、体育科で取り扱う目標と学習内容について、
運動領域と保健領域毎に概要を確認する。
45分
授業内容
15回の授業計画全体を確認するともに、5回に亘る体育科授業研究の進め方やグループワーク(グループ決め含む)について理解する。小学校体育科の授業実践例映像等を手掛かりにして、授業づくり指導法の基本的なポイントを理解する。対面授業、遠隔授業とも共通内容とする。[山本]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業研究の学びを深める。
次回事前学習:教科書のボール運動領域に関する内容を確認するとともに、インターネットを検索して小学校ボール運動(陣取り型)の授業実践事例映像等を視聴して指導法のイメージをつかんでおく。
90分
第2回
授業内容
対面授業(A班)はグランド等で、ボール運動(陣取り型)を題材にして、実技を通して指導ポイントや授業の場づくり等について学修する。ボールを持たない動きと対話
的な学習編展開方法に関する授業づくりと指導法について検討する。遠隔授業(B班)はZOOM機能を活用して、体育科の教材調べと発表活動に関するグループワークを進める。(雨天:別の教材を準備し、教室やアリーナ等で講義を実施予定)【実技】【グループワーク】[山本]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業研究の学びを深める。
次回事前学習:体育科の教材調べと発表活動に関連する資料の検索と整理を行いグループワークを進める。
90分
第3回
授業内容
対面授業(B班)はグランド等で、ボール運動(陣取り型)を題材にして、実技を通して指導ポイントや授業の場づくり等について学修する。ボールを持たない動きと対話
的な学習編展開方法に関する授業づくりと指導法について検討する。遠隔授業(A班)はZOOM機能を活用して、体育科の教材調べと発表活動に関するグループワークを進める。(雨天:別の教材を準備し、教室やアリーナ等で講義を実施予定)【実技】【グループワーク】【模擬授業】[山本]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業研究の学びを深める。グループワークの発表資料作成を進める。
次回事前学習:体育科の教材調べと発表活動に関連する資料の検索と整理を行いグループワークを深めておく。器械運動を題材にした小学校低学年の体育授業の指導法と授業運営について、教科書やインターネット資料を通して確認する。
90分
第4回
授業内容
小学校低学年体育科の授業実践例の映像等を手掛かりにして、器械運動の授業づくりと指導法のポイントを理解する。特にスモールステップを活用した授業運営を検討す
る。対面授業、遠隔授業とも共通内容とし、次回の発表会に備えグループワーク場面を設ける。【グループワーク】[山本]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、教材研究の学びを深める。グループワーク資料を整理する。
次回事前学習:第5回の授業で実施するグループワーク発表会の準備をチームで連絡を取り合い進めておく。
90分
第5回
授業内容
各グループで準備した「おもしろ体育教材」の発表会を行う。発表と質疑応答、教員の講評を通して、小学校体育科授業研究の総まとめとする。【模擬授業】[山本]
事後学習・次回事前学習
事後学習:各班の発表資料、発表の様子を振り返るとともに、それらから学び理解を深めて内容をレポートにまとめ提出する。
次回事前学習:教科書に指定する平成29年告示小学校学習指導要領解説音楽編:第2章「音楽科の目標及び内容」を読み、音楽科で取り扱う目標と学習内容について概要を確認する。
90分
第6回
授業内容
音楽科:ガイダンス、小学校音楽科の授業づくりと教科等間のつながり【実技】[久保田]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、グループワーク資料を整理する。実技の練習を自主的・計画的に進める。
次回事前学習:次回の授業で実施するグループワークの準備をチームで連絡を取り合い進めておく。
90分
第7回
授業内容
音楽科:歌唱  詩の解釈、指揮法、伴奏法【実技】【グループワーク】[久保田]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、グループワーク資料を整理する。実技の練習を自主的・計画的に進める。
次回事前学習:次回の授業で実施するグループワークの準備をチームで連絡を取り合い進めておく。
90分
第8回
授業内容
音楽科:器楽  楽器の特徴を知る、合奏の指導法【実技】【グループワーク】[久保田]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、グループワーク資料を整理する。実技の練習を自主的・計画的に進める。
次回事前学習:次回の授業で実施するグループワーク・模擬授業の準備をチームで連絡を取り合い進めておく。
90分
第9回
授業内容
音楽科:鑑賞と音楽づくり  教材研究と指導法、音を音楽へと構成する活動【実技】【グループワーク】【模擬授業】[久保田]
事後学習・次回事前学習
事後学習:授業で配付した資料、話し合い活動の記録、グループワーク資料を整理する。実技の練習を自主的・計画的に進める。
次回事前学習:次回の授業で実施するグループワーク・模擬授業の準備をチームで連絡を取り合い進めておく。
90分
第10回
授業内容
音楽科:模擬授業と省察【模擬授業】[久保田]
事後学習・次回事前学習
事後学習:振り返りレポートの作成と提出。実技の練習を自主的・計画的に進める。
次回事前学習:学習指導要領図画工作編の用意
90分
第11回
授業内容
図工科:ガイダンス・図画工作科の特性を知る,模擬授業①実施に向けた検討[名達]
事後学習・次回事前学習
事後学習:模擬授業①実施に向けた検討会のまとめ
次回事前学習:模擬授業①に向けた教材研究,指導案作成,実施準備
90分
第12回
授業内容
模擬授業①の実施と事後検討【模擬授業】 [名達]
事後学習・次回事前学習
事後学習:模擬授業①の実施内容と事後検討の整理
次回事前学習:模擬授業①の実施を元にした成果と課題の整理
90分
第13回
授業内容
模擬授業①を元にした授業検討 [名達]
事後学習・次回事前学習
事後学習:模擬授業①を元にした授業検討の整理
次回事前学習:模擬授業②に向けた教材研究,指導案作成,実施準備
90分
第14回
授業内容
模擬授業①の授業検討を元にした模擬授業②の実施と事後検討【模擬授業】[名達]
事後学習・次回事前学習
事後学習:模擬授業②の実施内容と事後検討の整理
次回事前学習:模擬授業②の実施を元にした成果と課題の整理
90分
第15回
授業内容
模擬授業②を元にした授業検討と全体のまとめ[名達]
事後学習
事後学習:事後レポートの作成と提出
45分

フィードバック
毎授業の最初に前回授業の確認と質疑に返答し、学習理解を深めるようにする。提出したレポート等はコメントを記載し翌週以降の授業内で返却する。
評価方法および評価の基準
授業への参加度(40%)、リアクションペーパー等(15%)、課題作成・発表活動・レポート等(45%)で評価し、総合60点以上を合格とする。各教科3回以上の出席を単位認定の条件とする。
到達目標 1) 授業への参加度(40%/40%)リアクションペーパー等(15%/15%)
到達目標 2) 課題作成・発表活動・レポート等(45%/45%)


教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説体育編
文部科学省
東洋館出版社
978-4-491-03467-6
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説音楽編
文部科学省
東洋館出版社
978-4-491-03465-2
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説図画工作編
文部科学省
東洋館出版社
978-4-536-59011-2
推薦書・参考文献
適宜授業の中で指示する。

履修上の助言、教員からのメッセージ