シラバス情報

科目名
救急・応急処置演習
担当教員名
田中 秀治、高橋 宏幸
ナンバリング
NAb2058
学科
2021年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2022年度後期
授業形態
演習
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
救急救命士として救命救急センターで培った経験を反映させる。

ねらい
①科目の性格
必修科目
学校保健(小児保健、精神保健、学校安全及び救急処置を含む。)
②科目の概要
心肺蘇生法をはじめとする応急手当に対する正しい理解、各種応急手当の実施要領について実施していく。
③授業の方法(ALを含む)
座学、実習
実技、実験/レポート/プレゼンテーション
④到達目標
本科目は、主に「心肺蘇生法における知識、技術」をテーマとして、講義だけでなく実際に実施しながら授業を進めていく。それに加えて、出血時や骨折時の対応法である応急手当に関しても触れていく。心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の普及が進んでいく中で、実際にいざという時に実践できる人材を育てていくことを本科目の目標としている。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA①-2 健康づくりに関する専門的知見の実践/NA①-3 食・運動指導のためのコミュニケーション能力/NA②-3 相互理解と自己表現

第1回
事前学習
総務省消防庁 救急・救助の現況(最新版)を参照し、日本における救急の現状を把握してくる。
授業内容
日本における心停止の疫学(田中)・・・心停止が起こりやすい年齢、性別、時間帯などについて説明する
事後学習・次回事前学習
JRCガイドライン2015を調べ、その重要性を認識し、応急手当ての優先順位を考える(復習)
第2回
授業内容
心肺蘇生法
・命にかかわる職種について学習する
・チェーンオブサバイバルを学習する
事後学習・次回事前学習
日本のガイドラインを準拠し、当該箇所を整理すること。
第3回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・応急処置の概念
事後学習・次回事前学習
日本のガイドラインを準拠し、当該箇所を整理すること。
第4回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・BLS 適切な胸骨圧迫法を学習する
事後学習・次回事前学習
総務省消防庁の提示している、最新版の救急救助の現況を熟読し、整理すること。
第5回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・気道確保要領を学習する
事後学習・次回事前学習
窒息に関する解剖学的な知識を整理すること。
第6回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・人工呼吸要領
事後学習・次回事前学習
人間のガス交換に関する知識を整理しておくこと。
第7回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・AED機器の種類、各取扱いを学習する
事後学習・次回事前学習
日本におけるAEDの種類を認識し、使用方法を整理しておくこと。
第8回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・小児用、大人用電極パットの取扱いを学習する
事後学習・次回事前学習
各機種におけるAEDの使用方法について、違いを明確に整理しておくこと。
第9回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・小児に対する胸骨圧迫法を学習する
・小児に対する人工呼吸法を学習する
事後学習・次回事前学習
成人と小児の心肺蘇生法の違いを整理しておくこと。
第10回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・乳児に対する胸骨圧迫法を学習する
・乳児に対する人工呼吸法を学習する
事後学習・次回事前学習
成人と乳児の心肺蘇生法の違いを整理しておくこと
第11回
授業内容
観察
・環境観察要領
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触する前の確認項目を整理しておくこと
第12回
授業内容
観察
・傷病者観察要領(意識、呼吸、脈拍)
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触する前の確認項目を整理しておくこと。
第13回
授業内容
傷病者に対する応急手当
・意識がある傷病者に対する対応要領を学習する
・傷病者の訴えに対する対応要領を学習する
 (胸痛、頭痛などの痛み、不安感)
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触した後の意識障害に関する応急手当てについて整理しておくこと。
第14回
授業内容
心肺蘇生法について総合訓練
・訓練人形を用い実際の状況を想定し、訓練する 。
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触した後の心肺蘇生法に関する応急手当てについて整理しておくこと。
第15回
授業内容
講義のまとめ 心肺蘇生法について
・1人ずつ訓練人形を使用し、一連の流れを確認する 。
事後学習
傷病者に接触した後の心肺蘇生法に関する応急手当てについて整理しておくこと。

フィードバック
理解度を深める為に、各項目の問題点となる背景について個別の設問などで確認する。
評価方法および評価の基準
レポート試験(80%)、心肺蘇生法想定訓練の内容(20%)

教科書
推薦書・参考文献
JRC蘇生ガイドライン2020(医学書院)
改定6版救急蘇生法の指針2020 へるす出版

履修上の助言、教員からのメッセージ
授業の性質的に様々な想定を提示します。
その際にどうしてもけがの事や傷のことなどを正しく表現しなければいけないことがあり、毎回気分を悪くされる方がいらっしゃいます。

しかし、けがを正しく認識するためには授業中正しく表現することはさけられません。
なるべくそのような表現を出す際には事前にお断りをしてから説明をするよう努力しますので、皆さんも気持ち緩めず授業に臨んでいただけたらと思います。